第13章 — ステパノの死
- まえがき
- 第1章 — サタンの堕落
- 第2章 — 人間の堕落
- 第3章 — 救いの計画
- 第4章 — イエス・キリストの最初の降臨
- 第5章 — イエスの働き
- 第6章 — イエスの姿変わり
- 第7章 — キリストは裏切られる
- 第8章 — キリストの裁判
- 第9章 — キリストのはりつけ
- 第10章 — キリストの復活
- 第11章 — キリストの昇天
- 第12章 — キリストの弟子たち
- 第13章 — ステパノの死
- 第14章 — サウロの改宗
- 第15章 — ユダヤ人はパウロを殺す事に決めた
- 第16章 — パウロはエルサレムを訪れた
- 第17章 — 大背教
- 第18章 — 邪悪の奥義
- 第19章 — 死、永遠に惨めに生きるものではない
- 第20章 — 宗教改革
- 第21章 — 教会と世間の結合
- 第22章 — ウィリアム・ミラー
- 第23章 — 第一の天使のメッセージ
- 第24章 — 第二の天使のメッセージ
- 第25章 — 再臨運動の描写
- 第26章 — もう一つの描写
- 第27章 — 聖所
- 第28章 — 第三の天使のメッセージ
- 第29章 — 揺るぎない台
- 第30章 — 交霊術
- 第31章 — 貪欲
- 第32章 — ふるい分け
- 第33章 — バビロンの罪
- 第34章 — 大きな叫び
- 第35章 — 第三のメッセージの終わり
- 第36章 — ヤコブの苦難の時期
- 第37章 — 聖人たちの救出
- 第38章 — 聖人たちの報い
- 第39章 — 地球の荒廃
- 第40章 — 第二の復活
- 第41章 — 第二の死
Search Results
- Results
- Related
- Featured
- Weighted Relevancy
- Content Sequence
- Relevancy
- Earliest First
- Latest First
- Exact Match First, Root Words Second
- Exact word match
- Root word match
- EGW Collections
- All collections
- Lifetime Works (1845-1917)
- Compilations (1918-present)
- Adventist Pioneer Library
- My Bible
- Dictionary
- Reference
- Short
- Long
- Paragraph
No results.
EGW Extras
Directory
第13章 — ステパノの死
エルサレムで弟子の数が急増した。 神様の言葉が広まり、多くの祭司たちも信じ、従うようになってきた。 信仰の厚いステパノは皆の前で不思議な事をしたり、奇跡を起こしたりしていた。 祭司たちがいけにえ、ささげものや慣例をやめ、イエスを「大いなるいけにえ」として受け入れ始めたので多くの人は怒った。 天から力を受けたステパノは、祭司たちや長老たちを責め、彼らにイエスの偉大さを説いた。 ステパノの知恵と力のある話に反抗できず、勝つ見通しがない、と分かってくると彼らはある男たちにお金を渡して、「ス テパノがモーセと神様を汚す言葉を言うのを聞いた」という偽りの証言をさせた。 そして群集をかき立て、ステパノを捕まえた。 その偽りの証人たちを通して、「この人は神殿や律法に反する事を言った。 それに、『あのナザレ人イエスは、モーセが私たちに与えた慣例を廃止する』と言うのも聞いた」とステパノを告発した。GCJ 52.3
ステパノの裁きの場に居た者は皆、彼の表情に神様の栄光が光っているのを見た。 その顔は天使の顔のように光った。 彼は信仰と聖霊に満ちて立ち、預言者の時代からイエスの降臨、はりつけや復活、昇天に至る時まで順を追って話をした。 そして主は、手で造られた神殿などには住まない事を教えた。 裁きの座についた人たちは神殿を拝んでいた。 彼らにとって、神様に対する悪口より、神殿に対する悪口の方が気に障るものであった。 彼らの悪や、心の無割礼に対してステパノの霊が動かされ、「あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている」と聖なる怒りをもって叫んだ。 彼らは外見的に律法を守っていたが、心は腐って、致命的な悪で満ちていた。 ステパノは預言者を迫害した先祖の残忍さに触れ、「彼らは正しいかたの来ることを予告した人たちを殺し、今やあなたがたは、その正しいかたを裏切る者、また殺す者となった」と言った。GCJ 53.1
祭司長たちや指導者たちは率直な鋭い真理を聞くと激怒して、ステパノをめがけて殺到した。 天国からの光がステパノを照らしながら天をじっと見つめている彼に、神様の栄光の幻が与えられた。 天使たちは彼の周りを舞っていた。 「ああ、天が開けて、人の子が神の右に立っておいでになるのが見える」と彼が叫んだ。 しかし、群集は彼の言うことを聞こうとしなかった。 大声を出しながら彼らが耳をおおい、一斉にステパノに殺到し、街の外に引き出してから石打にした。 そこでステパノはひざまずいて、「主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」と大声で祈った。GCJ 53.2
ステパノは神様のためによく働き、教会の中で重要な役割を果たすために選ばれたという事を私は見た。 ステパノが石打で殺されると弟子たちは大いに悲しむ、とサタンが知って、大変喜んだ。 しかし、サタンの勝利の喜びは長く続かなかった。 なぜなら、イエスは、ステパノの死を目撃した人の一人に自分を現そうとしたからである。 その人は実際にステパノに石を投げ なかったが、彼の死に賛成した。 サウロは神様の教会を迫害するのに熱心で、彼らを探したり、それぞれの家で捕まえたり、信者たちを殺したかった人たちの手に渡したりした。 サタンはうまくサウロを利用していた。 しかし神様は、悪魔の力を砕き、悪魔の捕虜になっている者を自由にする事ができる。 神様の息子とその信者たちに対して反乱を続けるためにサタンは、教養のあるサウロの才能を勝ち誇って利用していた。 しかしイエスは、自分の名前を広め、弟子たちを力付け、ステパノが残した穴をステパノより満たす事ができる聖別された器としてサウロを選んだ。 サウロはユダヤ人に大いに尊敬されていた。 その熱心ぶりと学識で彼らは喜び、と同時に多くの弟子たちはおびえていた。GCJ 53.3