第2章 — 人間の堕落
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第2章 — 人間の堕落
私は、天使たちがたびたび園を訪れて、アダムとエバに仕事についての指導をしたり、サタンの反乱と堕落について教えたりするのを見た。 サタンに注意するよう彼らに警告した。 堕落した敵に接触する恐れがあるので、二人とも仕事をしているうちにお互いから離れないよう呼びかけた。 神様からの指示をきちんと守るようにと二人を促した。 安全な道はただ一つ、完全に神様に従う事である。 これを守るなら、その堕落した敵は二人に対して力を振るう事ができない。GCJ 10.1
エバに不従順な行為をさせるためにサタンは働き出した。 エバの最初の誤りは夫から離れる事だった。 次の誤りは禁止された木の近くでうろうろする事だった。 次に、誘惑魔の声を聞く誤りを犯した。 更に、神様が言っていた、「それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ」という言葉までをも疑った。 彼女は、「主が言った通りの意味ではないかも知れない」と思った。 そして思い切って不従順な行動に出てしまった。 手を出して、果物を取って食べた。 その果実は見るには良し、味もよかった。 彼女は、神様が本当はためになる物を出し惜しんでいた事を妬んだ。 そして夫に果物をあげ、誘惑した。 蛇の言った事を全部アダムに告げ、また蛇が発言する力を持っている事への驚きも伝えた。GCJ 10.2
アダムの表情が悲しくなってきた事を私は見た。 その表情には恐れと驚きがあった。 彼の心の中はざわめいているようで、これはきっと注意されていた敵の事で、妻は必ず死ぬと思った。 そうなると二人は離れ離れになってしまう。 彼はエバを強く愛していた。 そして、完全にがっかりして、彼女と同じ運命をたどる事を決心した。 果物をぐいっとつかんで、いっきに食べた。 その時サタンは大変喜んだ。 天国で反乱を起こした際、彼を愛し、同情して、彼の反乱に従う者たちがいた。 自分は堕落して、そして他の者を誘惑して堕落させた。 彼は今、女性が神様を疑うように仕向け、神様の知恵を覗き込ませ、その全能なる計画を探らせた。 サタンは、女性が一人で堕落する事はあり得ないと知っていた。 エバに対する愛のためにアダムは神様の戒めを犯して、一緒に堕落してしまった。GCJ 11.1
人間が堕落した、という知らせが天国に知れ渡るとすべての琴が静かになった。 天使たちは自分の冠を悲しそうに脱いだ。 全天は慌てふためいた。 その二人の有罪者の処分を決めるために協議会が開かれた。 天使たちは二人が手を出して、命の木の実を食べ、永遠に生き続ける罪人になってしまう事を恐れていた。 しかし神様は、園から罪を犯した二人を追い払うと言った。 直ちに命の木への道を守るために天使たちが任命された。 アダムとエバが神様の渋い顔を被り、戒めに背いても命の木の実を食べ、罪と不従順の中に生き続ける事で、罪を不朽にする事はサタンの練っていた計画だった。 しかし二人を園から追い払うために聖なる天使たちが送られ、他の天使の集団は命の木への道を見張るために遣わされた。 この力強い天使たちはそれぞれの右手にキラキラする刀のような物を持っていた。GCJ 11.2
その時サタンは勝ち誇った。 自分の堕落で他の者を苦しませた。 自分は天国から追い出され、彼らは楽園から追い出されてしまった。GCJ 11.3