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各時代の大争闘 - Contents
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    真理と虚妄との戦い

    狂信の結果起こったことが、宗教改革のせいにされたのを見たルターは、ずっと以前にエルフルトで経験した苦悩に倍するほどの、大きな苦悩を味わった。法王側の諸侯は、ルターの教義は当然反逆を引き起こすものであると断言し、多くの者がそれを是認するありさまだった。こうした非難は、なんの根拠もないものであったが、改革者ルターに大きな悩みを与えずにはいなかった。真理の事業が、卑劣な狂信と同一視されて、このように辱しめられることは、耐えられないことに思われた。他方、反逆の指導者たちは、ルターが彼らの教義に反対し、神の霊感によるものであるという彼らの主張を否定しただけでなく、彼らを国家の権力に反逆する者であると言ったために、ルターを憎んだ。その報復として、彼らはルターを卑しい欺瞞者と非難した。彼は、諸侯と民衆の両方の敵意を招いたかのように思われた。GC 1683.5

    宗教改革が急速に衰えるのを見た法王側は、大いに喜んだ。そして彼らは、ルターがけんめいに正そうと努力してきた誤りさえもルターの責任にした。狂信者たちは、不当な取り扱いを受けたと偽って、多くの民衆の同情を得ることに成功した。そして、誤った側に加担する者がしばしばそうみなされるように、彼らは殉教者とみなされた。こうして、宗教改革に全力をあげて反対していた者たちが、残酷と圧制の犠牲者として、同情と賞賛を受けた。これはサタンの働きであって、最初、天においてあらわされたのと同じ反逆の精神に動かされたものであった。GC 1683.6

    サタンは、常に人々を欺き、罪を義と呼び、義を罪と呼ばせる。彼の働きはなんと成功していることであ ろう。真理を擁護して堅く立つために、神の忠実なしもべたちがなんとしばしば非難攻撃を受けることであろう。サタンの代理に過ぎない者が、賞賛とへつらいを受けて、殉教者とさえみなされている。他方、その神への忠誠に対して尊敬と支持を受けるべき人々が、疑惑と不信のもとに孤立させられているのである、GC 1683.7

    にせの聖潔、偽りの清さが、今なお欺隔の活動を行っている。それは、ルターの面時代のように、種々の形態のもとにその精神をあらわし、人々の心を聖書から引き離して、神の律法に服従するよりは自分たちの感情や印象に従うようにさせる。これは、純潔と真理を非難するサタンの最も巧妙な手段の1つである。GC 1684.1

    ルターは恐れることなく、四方からの攻撃に対し福音を擁護した。神の言葉は、あらゆる争いにおいて、偉大な武器であった。その言葉をもって、彼は、法王が僑取した権力や、学者の思弁的な哲学に立ち向かった。そして他方、彼は、宗教改革と合同しようとした狂信に反対して、岩のように堅く立ったのである。GC 1684.2

    これら相対立する諸勢力は、そのいずれもが、聖書を捨て去り、人間の知恵を、宗教的真理と知識の根源として高めていた。理性主義は、理性を偶像にして、それを宗教の規準にする。ローマ主義は、法王は、使徒伝来の、そして全時代を通じて不変の霊感を受けていると主張して、使徒的任命という神聖な名目のもとに、あらゆる種類のぜいたくと腐敗をおおいかくしている。ミュンツァーとその仲間が主張した霊感とは、気まぐれな想像に過ぎず、人間の、また神の、あらゆる権威を破壊するものであった。しかし、真のキリスト教は、神の言葉を、霊感による真理の一大宝庫として、また、すべての霊感の試金石として受け入れるのである。GC 1684.3

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