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各時代の大争闘 - Contents
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    天使の守護

    改革者たちに危険が迫ったことを示すしるしがあらわれた。また、忠実な者を保護するために神のみ手がのべられたことを示すしるしもあった。ちょうどこのころのことであった。「メランヒトンは、彼の友人シモン・グリナエウスを連れて、大急ぎでシュパイエルの町を通りぬけてライン河に向かい、彼をせきたてて河の向こう側に渡らせた。そのときシモンは、なぜこうも急がせられるのかと不思議に思った。『謹厳な風采をした見知らぬ1人の老人が、わたしの前に現れて、フェルディナント公から派遣された役人が、グリナエウスを捕らえにすぐやってくると言ったのだ』とメランヒトンは言った。」GC 1690.2

    その日グリナエウスは、法王側の大博士ファーベルの説教に憤慨し、「まことに憎むべき誤り」を弁護しているとして、彼に抗議したのであった。「ファーベルは、怒りを隠していたが、その後直ちに王のところへ行き、王から、このハイデルベルクのかたくなな教授、グリナエウスの逮捕命令を得たのである。メランヒトンは、神が、聖天使の1人を送って、警告を与え、彼の友人を救ってくださったことを疑わなかった。」GC 1690.3

    「メランヒトンは、ライン河の岸辺にじっと立って、川の流れが、迫害者の手からグリナエウスを救うのをみつめていた。彼が対岸に到着すると、『やっと彼は、罪なき者の血に飢えた残酷なきばから免れた』とメランヒトンは叫んだ。彼が家に帰ってみると、グリナエウスの捜索隊が、家の中を隅から隅まで捜し回ったことを知らされた。」17GC 1690.4

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