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各時代の大争闘 - Contents
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    第15章 聖書とフランス革命

    恐るべき預言

    宗教改革は、16世紀に、聖書を人々に開いてみせ、ヨーロッパのあらゆる国々に入っていこうとした。ある国々では、それを天からの使者として喜んで迎えた。他の国々では、法王権が、その侵入を防ぐのに大いに成功し、聖書の知識の光とその高尚な感化力は、全くといっていいほど締め出された。ある国では、光が入ったにもかかわらず、暗黒はそれを理解しなかった。何世紀もの間、真理と誤謬とは覇を競った。ついに悪が勝利し、天の真理は追い出された。「そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々は……光よりもやみの方を愛したことである」(ヨハネ3:19)。その国は、自ら選んだ道の結果を刈りとることになった。神の霊の抑制が、神の恵みの賜物を軽べつした国民から取り去られた。悪は、成熟するままにされた。全世界は、故意に光を拒むことの結果を見た。GC 1721.1

    フランスで幾世紀も続いた、聖書に対する闘争は、ついに革命へと発展した。この恐ろしいできごとは、ローマが聖書を圧迫した当然の結果にほかならなかった。革命は、世界がローマの政策の成り行きについて目撃したところの、最も著しい例であった。それは、ローマ教会が1000年以上にわたって教えてきたことの結果の実例であった。GC 1721.2

    法王至上権時代における聖書の禁止については、預言者たちによって預言されていた。また、黙示録の記者は、「不法の者」の支配のために、特にフランスに起こる恐ろしい結果をも指摘している。GC 1721.3

    主の天使は、次のように言った。「『彼らは、42か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、1260日のあいだ預言することを許そう。』……そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。GC 1721.4

    彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。……地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。3日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた」(黙示録11:2-11)。GC 1721.5

    ここに、「42か月」と「1260日」という2つの期間があげられているが、これは同じもので、キリストの教会がローマの圧迫を受ける期間を表している。1260年の法王至上権時代は、紀元538年に始まったから、1798年に終わることになる。この時、フランスの軍隊がローマに侵入し、法王を捕虜にした。そして彼は配所で死んだ。その後、すぐ新法王が選ばれたけれども、法王制度は、もはや以前のような権力を振うことはできなかった。GC 1721.6

    教会の迫害は、1260年の全期間を通じて続いたわけではなかった。神は、神の民をあわれんで、火のような試練の期間を短縮された。救い主は、教会にふりかかる「大きな患難」を預言して言われた。「もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう」(マタイ24:22)。迫害は、宗教改革の影響を受けて、1798年より前に終わったのである。GC 1721.7

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