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各時代の大争闘 - Contents
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    フランス、スイスの再臨運動

    光は、フランスやスイスにも輝いた。ファーレルやカルバンが宗教改革の真理を広めたジュネーブでは、ゴーセンが再臨使命を伝えた。ゴーセンは、学生時代に、18世紀末から19世紀の初めにかけて全ヨーロッパに普及した合理主義の精神に出会った。そして彼は、伝道を始めたころには、真の信仰を知らなかったばかりか、懐疑的傾向を持っていた。GC 1770.5

    若い時から彼は預言の研究に興味を持っていた。彼は、ローリンの著した『古代史』を読んで、ダニエル2章に注意を向けるようになった。そして、歴史家の記録に見るとおり、預言が驚くばかり正確に成就していることに心を打たれた。これこそ、聖書が霊感によるものであるという証拠であった。これが後年、危険のただ中において彼の錨となった。彼は合理主義の教えに満足することができなかった。そこで彼は、聖書を研究し、さらに明らかな光を探究することによって、やがて積極的な信仰へと導かれた。GC 1770.6

    預言の研究をしているうちに、彼は、主の来臨は近いと確信するに至った。彼は、この大真理の厳粛さと重要性を強く感じ、それを人々に伝えたいと願った。しかし、ダニエル書の預言は神秘で理解できないと いう一般の見解が、彼にとって重大な障害であった。そこで彼は、ついに、ファーレルがジュネーブ伝道の時にしたように、まず子供たちから始めて、彼らによって親たちの興味を起こさせようとした。GC 1770.7

    後年になって、この企ての目的について、彼は次のように言った。「このことをよく理解してもらいたい。わたしが、こうした親しみやすい方法で真理を提示したいと願い、子供たちに語ったのは、それが重要でないからではなく、かえって、それが非常に価値あるものだからなのである。わたしは聞いてもらいたかった。まず大人に話したなら、聞いてもらえないだろうと思った。」「だからわたしは、いちばん小さい者のところへ行く決心をした。わたしは子供たちを集めた。もしこのグループが増加し、彼らが耳を傾けて、喜びと興味をおぼえ、問題を理解して、それを説明することができるようになれば、まもなく次の仲間ができることは確かである。そして、それに代わって今度は大人が、これは腰をすえて研究する価値があると認めるようになる。こうなった時に、目的が達成されたのである。」 14GC 1771.1

    この努力は成功を収めた。彼が子供たちに語っているうちに、大人が来て耳を傾けた。彼の教会の座席は熱心な聴衆であふれた。その中には、地位や学識のある人、ジュネーブを訪問中の旅行者や外国人もいた。こうしてメッセージは、他の地方にも伝わった。GC 1771.2

    こうした成功に力を得たゴーセンは、フランス語を話す人々の教会において預言書の研究を盛んにしたいと考え、教科書を発行した。「子供たちに教えた教訓を出版することは、わかりにくいという口実のもとにこうした書物をなおざりにしがちな大人たちに対して、『あなたがたの子供たちでさえ理解できるのに、どうしてわかりにくいなどと言えるでしょうか?』と言うためであった」とゴーセンは語っている。彼はつけ加えて言う。「わたしは、できることならば、預言の知識を教会員に広く与えたいと熱望した。」「実際、時代の要求に答えるのに、この研究以上のものはないように思われた。」「われわれが、切迫している患難に備え、主イエス・キリストを待ち望むのは、これによってである。」GC 1771.3

    ゴーセンは、フランス語の説教者中、最も著名で愛された人々の1人であったが、しばらく後に、聖職をやめさせられた。その主な理由は、教会の教理問答——積極的信仰に欠けた、単調で合理主義的な指針——を用いないで、聖書を用いて青年を教育したからであった。彼は後に、神学校の教師になり、また日曜日には伝道師として子供たちに話し、聖書を教え続けた。預言についての彼の著書も、非常な関心をひき起こした。彼は、教授として、また、印刷物によって、また、子供の教師という彼が最も愛した仕事によって、長年の間、広汎な感化を及ぼした。そして彼は、主の再臨が近いことを示す預言の研究に多くの人の注意を引く器となった。GC 1771.4

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