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各時代の大争闘 - Contents
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    ワルド派(ワルデンセス)の人々

    ローマの管轄外にあった国々には、幾世紀もの間、法王教の腐敗にほとんど染まることなく存在したキリスト者たちの諸団体があった。彼らは異教に囲まれていたために、時の経過につれて、その誤りに感化された。しかし彼らは聖書を信仰の唯一の規準とし、その真理の多くを固守し続けていた。これらのキリスト者たちは、神の律法の永続性を信じ、第4条の安息日を守っていた。この信仰と習慣を保っていた諸教会は、中央アフリカに、そしてアジアのアルメニア人の中にあった。GC 1618.2

    しかし法王権の侵入に抵抗した人々の中で、最も著しいのがワルド派(ワルデンセス、ワルドウス派)であった。法王庁が存在しているまさにその国家において、その虚偽と腐敗は最も激しい抵抗にあった。数世紀にわたって、ピエモンテの諸教会は独立を保っていた。GC 1618.3

    しかし、ついにローマが彼らに屈服を迫る時がきた。ローマの圧制に対して無益な抵抗を試みたあとで、これらの教会の指導者たちは、全世界が敬意を表しているように思われるこの権力の至高性を、しぶしぶ認めた。しかしながら、法王や司教たちの権威に対する服従を拒否した者たちもあった。彼らは、あくまでも神に忠誠を尽くし、信仰の単純さと純潔とを保とうとした。こうして分離が起きた。古くからの信仰を固守する者たちは、今や身を引いて、ある者たちは故郷のアルプスを去って外国で真理の旗をかかげ、また他の人々は、人里離れた谷間や岩角けわしい山岳地帯に逃れて、そこで自由に神を礼拝した。GC 1618.4

    幾世紀にもわたってワルド派のキリスト者たちが信じ、教えてきた信仰は、ローマから出た偽りの教義と著しい対照をなしていた。彼らの宗教的信念は、キリスト教の真の体系である書かれた神の言葉に基づいていた。しかし、世から隔離された寂しい隠れがに住み、家畜の世話や果樹の栽培に労苦の日々を送っていたそぼくな農民たちは、自分自身の力で、背信した教会の教義や邪説に反対する真理に到達したのではなかった。彼らの信仰は、新たに受けた信仰ではなかった。彼らの宗教的信念は、彼らの先祖から受け継いだものであった。彼らは、使徒時代の教会の信仰、すなわち、「ひとたび伝えられた信仰」を強く主張した(ユダ3)。世界的な大都市に王座をかまえた高慢な法王制ではなくて、この「荒野の教会」がキリストの真の教会であり、世界に伝えるために神がご自分の民にゆだねられた真理の宝の保管者であった。GC 1618.5

    真の教会がローマから分離しなければならなかった主な理由の中に、聖書的安息日に対するローマの憎しみということがあった。預言されていたとおり、法王権はこの真理を地に投げ捨てた。人間の言い伝えや習慣が尊ばれる一方、神の律法は踏みにじら れた。法王権の支配下にあった諸教会は、早くから、日曜日を聖日としてあがめるよう強要された。誤りと迷信が広くゆきわたっているさなかにあって、多くの者が——神の真の民でさえも——当惑し、真の安息日を守りながらも、日曜日にも仕事を休むほどであった。しかし法王教の指導者たちは、それでは満足しなかった。GC 1618.6

    彼らは、日曜日を尊ぶばかりでなく、安息日を汚すことを要求した。そして、安息日を尊ぼうとする人々を、最も激しい口調で非難した。だれでも神の律法を平安のうちに守ろうとするならば、どうしても、ローマの権力外に逃れるほかはなかった。GC 1619.1

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