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各時代の大争闘 - Contents
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    大自然の中の教会

    ワルド派の人々は、ヨーロッパにおいて最初に聖書の翻訳を手にした人々の1つであった。宗教改革の数百年も前から、彼らは、自国語で書かれた聖書の写本を持っていた。彼らは混ぜ物のない真理を持っており、そのために、特に憎しみと迫害とを受けたのであった。彼らは、ローマの教会は黙示録の背教したバビロンであると宣言し、生命の危険をもかえりみず、その腐敗に抵抗するために立ち上がった。長期にわたる迫害のために、信仰の妥協をしたり、独特の主義を少しずつ放棄したりする者もあったが、真理に堅く立った人々もいた。暗黒と背教の全時代を通じて、ローマの至上権を否定し、聖画像崇敬を偶像礼拝だとして拒み、真の安息日を守ったところのワルド派の人々がいた。最も激しい弾圧のさなかで、彼らはその信仰を保った。サボア人たちのやりに深手を負い、ローマの火刑柱で焦がされようとも、彼らは神の言葉と神の栄光のために、ひるまず堅く立ったのである。GC 1619.2

    そびえ立つ山々のかげに——それはいつの時代においても、迫害され圧迫された人々の避難所であったが——ワルド派は隠れ場を見いだした。そしてここで真理の光が、中世の暗黒のただ中にあって燃え続けた。ここで、1000年以上もの間、真理の証人たちは昔ながらの信仰を保持したのであった。GC 1619.3

    神は、ご自分の民におゆだねになった力強い真理にふさわしい、極めて荘厳な避難所を、彼らのために備えておられた。忠実な避難者たちにとって、山々は主の不変の義の象徴であった。彼らは子供たちに堂々たる威厳をもって彼らの前にそびえ立つ山々を指さし、変化も回転の影もないお方、そのみ言葉が永久の丘のように持続するお方について語った。GC 1619.4

    神は、山々を堅くすえ、それに力をお与えになった。無限の力を持たれた神の腕以外のどんな腕も、山々をその場所から動かすことはできなかった。同様に神は、天と地における神の統治の基礎である律法を、堅くすえられた。人間は、手を伸ばして同胞の生命を奪うことはできよう。しかし、主の律法の1つでも変えることができるならば、あるいは、神のみこころを行う者に対する神の約束を1つでも消し去ることができるならば、山々をその土台から根こそぎにして、海の中にやすやすと投げ込むことができるであろう。神のしもべたちは、不動の山々のように、断固として神の律法に忠誠を尽くさなければならない。GC 1619.5

    低い谷間を取り巻く山々は、神の創造の力を絶えずあかしするとともに、神の保護の絶えざる保証であった。信仰のゆえに故郷を後にした人々は、主の臨在を無言のうちに表している大自然を愛するようになった。彼らは自分たちの境遇の苦しさをつぶやかなかった。ひっそりした山の中にあっても、彼らは寂しさを感じなかった。人間の怒りと残酷さからの避難所を備えていてくださったことを彼らは神に感謝した。彼らは、神の前で自由に礼拝ができることを喜んだ。時おり、敵の追撃を受けたときには、強固な山々が確実な防御となった。彼らは多くの高い断崖から、神を賛美する歌をうたった。そしてローマの軍隊は、彼らの歌う感謝の歌を沈黙させることができなかった。GC 1619.6

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