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各時代の大争闘 - Contents
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    永遠のテーマ

    この世においては、われわれは、贖いという驚嘆すべきテーマについてほんの初歩のことしか理解できない。辱しめと栄光、いのちと死、公平と憐れみとが、十字架において出会ったことを、われわれの有限な理解力でどんなに熱心に探り調べてみても、そしてわれわれの知力のかぎりを尽くしてみても、われわれはその意味を十分につかむことはできない。贖いの愛の長さ、広さ、深さ、高さは、かすかにしか理解されない。GC 1917.1

    贖いの計画は、贖われた者たちが、見られているように見、知られているように知る時においてさえ、十分には理解されない。そして、永遠にわたって、新しい真理がたえず示されて、心は驚きと喜びに満たされるのである。地上の嘆き、痛み、誘惑は終わり、その原因は除かれても、神の民は、自分たちの救いのためにどんな価が払われたかということについて、はっきりした理解を持ち続けるのである。GC 1917.2

    キリストの十字架は、永遠にわたって、贖われた者たちの科学となり歌となる。栄光につつまれたキリストのうちに、彼らは、十字架につけられたキリストを見る。広大な空間に、数えきれないほどの諸世界を、その力によって創造し、支えておられるお方、神の愛するみ子、天の大君、ケルビムや輝くセラピムが喜んであがめるお方、そのお方が、堕落した人類を救うために身を卑しくされたことは、決して忘れられることがない。また彼が、罪の苦痛と恥とを負われ、天父からはそのみ顔を隠されて、ついには失われた世界の苦悩がその心臓を破裂させて、カルバリーの十字架上でその命を絶たれたことは、決して忘れられることがない。諸世界の創造者、すべての運命の決定者が、人類に対する愛から、ご自分の栄光を捨てて、ご自分を卑しくされたことは、いつまでも宇宙の驚嘆と称賛の的となる。救われた諸国民が、贖い毛を見て、そのみ顔に天父の永遠の栄光が輝いているのをながめる時、また、永遠から永遠にいたるイエスのみ座をながめ、イエスのみ国には終わりがないことを知る時、彼らはどっと歓喜の歌声をあげて、「ほふられた小羊、ご自身の尊い血によって、わたしたちを神に贖って下さったおかたは、賛美を受けるにふさわしい、賛美を受けるにふさわしい」と叫ぶのである。GC 1917.3

    十字架の奥義は、他のすべての奥義を説明する。カルバリーから流れ出る光に照らして見る時、われわれのうちに恐怖と畏敬の念を満たした神の属性は、美しい、人を引きつけるものに見える。憐れみ、やさしさ、父としての愛情が、聖潔、公平、力と入りまじって見える。われわれは、高くかかげられた神のみ座の威光をながめる一方では、神のご品性の恵み深い憐れみを見て、「われらの父よ」というあの永遠に続く称号の意味を、いままでになく理解するのである。GC 1917.4

    限りない知恵を持っておられる神は、われわれの救いのためには、み子の死よりほかに方法を考え出すことがおできにならなかった。この犠牲に対する報いは、きよく幸福で不死の身となって贖われた者たちを、地に住まわせるという喜びである。救い主が悪の権力と戦われた結果は、贖われた者たちに与えられる喜びであり、永遠にわたって神にみ栄えを帰することである。魂にはこのように大きな価値があるので、天父は、払われた価に満足される。そして、キリストご自身も、その大きな犠牲の実をごらんになって満足されるのである。GC 1917.5

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