Loading...
Larger font
Smaller font
Copy
Print
Contents
各時代の大争闘 - Contents
  • Results
  • Related
  • Featured
No results found for: "".
  • Weighted Relevancy
  • Content Sequence
  • Relevancy
  • Earliest First
  • Latest First
    Larger font
    Smaller font
    Copy
    Print
    Contents

    青年時代の学び

    18歳の時、彼はエルフルト大学に入った。この頃には彼の境遇は、年少の頃よりは順調で、将来に明るい希望が持てた。彼の両親は、節約と勤勉によって、相当の資産を得ていたので、必要な援助を全部支給することができた。そして、彼は、賢明な友人たちの感化を受けて、前に受けた教育の陰うつな感化を、いくぶんか少なくすることができた。彼は、第一流の著者たちの研究に専念し、彼らの最も重要な思想を努めて心に蓄え、賢明な人々の思想を自分のものにした。彼は、かつての教師たちの苛酷な訓練下にあってさえ、早くから頭角を現したが、ここではよい環境に恵まれて、彼の知力は急速に発達した。GC 1647.5

    彼は、記憶力が強く、想像力に富み、論理力も豊かで、たゆまず研究に励んたので、間もなく学友たちの間で第一人者となった。知的訓練は彼の理解力を円熟させ、知力を活発にし、知覚を鋭敏にして、彼を彼の生涯の闘争のために準備させつつあった。GC 1647.6

    ルターの心に宿った主を恐れる思いは、彼を目的堅固なものにするとともに、神のみ前で心から謙遜なものにした 彼は、自分か神の助けに依存していることを常に感じていた。そして、毎日祈りをもって1日を始めることを忘れなかった。彼の心は、絶えず、導きと支えとを祈り求めていた。「よく祈ることは、勉強の半ば以上を成し遂けることだ」と彼はよく言った。 1GC 1647.7

    ある日、ルターは、大学の図書館で本を調べていた時に、ラテン語の聖書を発見した。彼は、こうした本を見たことがなかった。そうしたものの存在さえ知らなかったのである。彼は、福音書や使徒書簡の一部が、公の礼拝の時に朗読されるのを聞き、それが聖書の全部であると思っていた。ところが彼は、今初めて、神の言葉の全体を見たのである。畏敬と驚さをもって、彼はその神聖なペ一ジをくった。彼は、胸をときときさせなから、生命の日葉を自分で読み、時々息をついては「神がこのような本をわたしに下さったなら!」と叫ぶのであった。 2天使が彼のそばにいて、神のみ座からの光が、真理の宝を彼に理解させた。彼は、神の怒りを招くことを常に恐れていたが、今、これまでになく、自分の罪人としての状態を痛感した。GC 1647.8

    Larger font
    Smaller font
    Copy
    Print
    Contents