Loading...
Larger font
Smaller font
Copy
Print
Contents
各時代の大争闘 - Contents
  • Results
  • Related
  • Featured
No results found for: "".
  • Weighted Relevancy
  • Content Sequence
  • Relevancy
  • Earliest First
  • Latest First
    Larger font
    Smaller font
    Copy
    Print
    Contents

    メランヒトンの協力

    この取り決めは、ついに実現することになり、法酷の使節が、取り凋へのために仔命された。法王からこの使節に伝えられた指示によれは、ルターはすてに異端者として宣告されていた。それゆえに使節は、「直ちに起訴して、身柄を拘束する」ように命じられていた。もしも彼が自分の説を固守して譲らず、また使節が彼を逮捕しそこねた時には、「ドイツ全国において、ルターから法律の保護を奪い、彼についた者をみな、追放し、のろい、破門する」権限が彼に与えられていた。 17そればかりでなくて、法王は、この危険な異端を根絶するために、ルターと彼の支持者たちを捕らえてローマの裁判所に送ろことを怠ったものは、皇帝を別として、教会や国家のどんな高官であろうともすべての者を破門するように、使節に命じた。GC 1653.3

    ここに法王教の真の精神があらわれている。この記録全体のなかに、キリスト教の原則の痕跡どころか、一般の正義の痕跡さえみられない。ルターは、ローマから遠く離れており、自分の立場を説明したり弁護したりする機会がなかった。にもかかわらず、彼は、その事件が調査される前に、即刻異端の宣告を受け、しかもその同じ日に、戒告、告訴、裁判、判決を受けている。そしてこうしたことはすべて、教会あるいは国家において唯一で最高の無謬の権威をもっ聖なる父と自称する者によって行われたのである。GC 1653.4

    ルターが真の友の同情と勧告を大いに必要としていたこの時に、神は摂理のもとに、メランヒトンをウィッテンベルクに送られた。メランヒトンは、年は若く、謙そんでひかえめな態度の人であったが、彼の公正な判断、該博な知識、人を引きつける雄弁は、彼の高潔で厳正な品性とともに、一般の賞賛と尊敬を受けた。彼は優れた才能に恵まれていたが、その温順な性質のほうが目立っていた。彼はまもなく、福音の熱心な使徒となり、ルターの最も信頼する友、貴重なと持者となった。彼の温順慎重できちょうめんな活動は、ルターの勇敢で精力的な面をよく補った。彼らが協力したことは宗教改革に力をそえ、ルターにとって、大きな励ましの源であった。GC 1653.5

    Larger font
    Smaller font
    Copy
    Print
    Contents