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各時代の大争闘 - Contents
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    ルターの弁明

    次の会見において、ルターは、数多くの聖句の引用によって十分に支持された、彼の主張の簡潔明瞭で力強い説明を提示した。彼は、この論文を、大声で読んだあとで、枢機卿に手渡した。しかし、彼は、それを軽べつして投げすて、むだな言葉と無関係な引用を集めたものにすぎないと宣言した。そこでルターは、敢然と立ち、高慢な枢機卿自身の立場―言い伝えと教会の教え——から論じて、彼の憶説を完全に粉砕した。GC 1654.5

    法王使節は、ルターの論法に勝てないのを見て、 自制心を失い、激怒して叫んだ。「取り消せ!さもないと、わたしはおまえをローマに送り、おまえの件を審理するように命じられた裁判官たちの前に立たせる。わたしは、おまえとおまえの仲間、そして、いつであろうとおまえを支持する者はみな破門し、教会から追放する。」そして最後に彼は、怒気を帯びた高慢な大声をあけて、「取り消せ。さもないと2度と帰るな」と宣言した20GC 1654.6

    ルターは直ちに、友人たちと退場し、彼か取り消す意志のないことを明らかに宣言した。これは、枢機卿が意図していたことではなかった。彼は、累力に訴えてルターを従わせることかできると安易に考えていた。こうして、自分の側の支持者だけと取り残された彼は、自分の計画の予期しない失敗をひどく無念がって、みなの顔を見まわした。GC 1655.1

    この時のルターの奮闘は、良い結果をもたらさずにはおかなかった。その場にいた多くの人々は、2人の人間を比較する機会が与えられ、彼らの立場の力強さと真実性とともに、彼らのあらわした精神を自分たちで判断することができたのである。それらは、なんと著しく異なっていたことであろう。ルターは、そぼくで謙そんで、神の力によって堅く立ち、真理の側にあった。GC 1655.2

    しかし、法王の使節は、尊大で横柄、高慢てで無分別で、聖書に基づいた議論は1つもせずに、ただ、激しく、「取り消せ、さもないとローマに送られて罰せられる」と叫んでいた。GC 1655.3

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