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各時代の大争闘 - Contents
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    回復されたアダムの主権

    贖われた人々が、神の都に迎え入れられる時に、喜ばしい賛美の叫びが空に響きわたる。今、2人のアダムが会おうとしているのである。神のみ子は、立って手を広げ、人類の祖先を抱こうとしておられる。神のみ子が、この人を創造された。その彼が創造主に罪を犯した。そして、彼の罪のために、救い主の体に十字架の傷が負わされたのである。アダムは、残酷な釘のあとを見て、主の胸にはよりかからず、恥じいって主の足もとにひれ伏し、「ほふられた小羊こそは……さんびを受けるにふさわしい」と叫ぶのである。救い主は、やさしく彼を抱き起こして、彼が長い間追放されていたエデンの故郷をもう1度見るようにとお命じになる。GC 1915.2

    エデンを追放されてからの、アダムの地上の生涯は、悲しみに満ちたものであった。木の葉が落ち、犠牲の動物がささげられるのを見、自然の美が傷つけられ、人間の純潔が汚されるのを見るたびに、彼は自分の罪をまざまざと思い出した。彼は、罪悪がふえひろがるのを目撃し、警告の声をあげると、それに答えて、罪の起こりは彼自身のせいであるとののしられて、恐ろしい良心の呵責に悩まされた。彼は1000年近くもの間、身を低くして、罪の刑罰を耐え忍んだ。彼は、心から自分の罪を悔い改めて、約束された救い主の功績に信頼し、復活の希望をもって死んだ。神のみ子は、人間の失敗と堕落とを順われた。そして今、贖罪の働きによって、アダムに最初の主権が返されたのである。GC 1915.3

    彼は、喜びのあまり我を忘れて、かつて自分の楽しみであった木々、まだ罪を犯さず喜びに満ちていた時に、自分で実を集めたその木々をながめる。彼は、自分の手で整えたぶどうの木、かつて愛し育てた花々を見る。彼の心は、この光景が現実であることを悟る。これが回復されたエデンであること、彼が追放された時よりももっと美しくなったエデンであることを彼は悟るのである。救い主は、彼を命の木に導き、その輝く実をとって、アダムに食べるようお命じになる。彼は周りを見渡す。GC 1915.4

    そして、贖われた彼の家族の大群集が、神のパラダイスに立っているのを見る。その時、彼は、自分の輝く冠をイエスの足もとに投げ出して、彼の胸によりすがり、贖い主を抱きしめるのである。彼は黄金の立琴をかなでる。そして天の丸天井に、「ほふられ、よみがえられた小羊は、さんびを受けるにふさわしい」という勝利の歌がこだまする。アダムの家族は、その旋律に合わせて声をあげ、彼らの冠を救い主の足もとに投げ出し、崇敬の念をもって彼の前にひざまずくのである。GC 1915.5

    アダムが堕落した時に涙を流し、イエスが復活後、み名を信じるすべての者のために墓を開いて、天に昇られた時に喜んだ天使たちが、この再会を目撃する。今彼らは、階罪の働きの完成を目撃し、賛美の歌に彼らの声を合わせるのである。GC 1915.6

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