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キリストとキリストの天使たちサタンとサタンの天使たちとの間の大闘争 - Contents
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    第4章 — イエス・キリストの最初の降臨

    その後、イエスが人間の性質を受け、人間になるまで地位を下げ、サタンの試みを受ける時代まで私は運ばれた。GCJ 15.1

    イエスの誕生はこの世的な壮大なものではなかった。 馬小屋で生まれ、飼い葉おけの中に寝た。 しかし、人間の誰の誕生よりもはるかに名誉のある誕生だった。 神様の光と栄光と共に天国から天使たちが降りて来て、羊飼いたちにイエスの誕生を告げた。 その天使たちはハープを持って、神様をあがめた。 天使たちは神様の息子が身受けの仕事を成し遂げるためと、彼の死によって平和、幸福と永遠の命を人間に与えるためにこの堕落した世に誕生した事を勝ち誇って布告した。 神様が自分の息子の誕生に名誉 を与えた。 そして天使たちは彼を拝んだ。GCJ 15.2

    イエスが洗礼を受けた時に天使たちはその上に舞っていた。 周りに立っていた人たちは驚きのあまり、その場に釘付けになった。 聖霊が鳩の形になって降りて来て、イエスの上に止まった。 そして父なる神様の声が天から、「これは私の愛する子、私の心にかなう者である」と言うのが聞こえた。GCJ 16.1

    ヨルダン川にいたヨハネは、洗礼を受けるために来た者が救い主かどうか、はっきり分からなかった。 しかし、神の小羊を表すしるしによって見分けが付く事を、神様は約束していた。 そのしるしとは、イエスの周りに神様の栄光が輝き、聖なる鳩がイエスの上に止まる、というかたちで与えられた。 ヨハネはイエスの方に手を差し伸べ、大声で、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と言った。GCJ 16.2

    ヨハネは「イエスは約束されたメシヤ、世の救い主だ」と自分の弟子たちに教えた。 自分の生涯が幕を閉じようとしている事を知って、弟子たちにイエスを見習い、偉大な先生としてイエスに従うよう教えた。 ヨハネの人生は楽しみの無い、悲しみにあふれた自己否定の人生だった。 イエス・キリストの最初の降臨を布告したのに、イエスが発揮した力や起した奇跡を見る事は許されなかった。 イエスが教職に就いたら、自分は死ななければならない事を知っていた。 荒野以外では、あまり彼の声が聞こえられなかった。 その人生は寂しいものだった。 自分の使命を果たすために父親の家族の楽しい交わりに執着せず、彼らから離れて行った。 不思議で独創的な預言者の教えを聞くため、大勢の人は慌ただしい町や都会から荒野に出かけた。 ヨハネは木の根におのを当てた。 結果を恐れずに罪を責め、神の小羊の道を用意しておいた。GCJ 16.3

    ヨハネの力強く鋭い証しを聞くとヘロデ王の心は動かされた。 弟子になれるには何をしなければならないか、と興味深く尋ねた。 ヘロデが自分の兄のまだ生きているうちに、兄の妻と結婚しようとしている事実を、ヨハネは知っていた。 そして忠実に、そうする事は不法だとヘロデに言った。 ヘロデには何一つ犠牲にする気などはなかった。 兄の妻と結婚し、彼女の影響を受けた彼は、ヨハネを捕らえ、獄に入れた。 でもいつか彼を解放するつもり でいた。 拘束されていた間ヨハネは、弟子たちを通して、イエスの力強い働きの話を聞いた。 イエスの恵みに満ちた話を直接聞けなかったが、弟子たちが聞かせてくれた話で慰められた。 ヨハネはすぐ、ヘロデの妻のさしがねで、首を切られた。 イエスの奇跡を見、その口から出る優しい言葉を聞いて、イエスに従った一番小さな弟子がバプテスマのヨハネよりも偉大である事を、私は見た。 つまり、彼らはヨハネよりもっと誉れ、高められ、その人生がもっと楽しいものだった。GCJ 16.4

    ヨハネは、エリヤの霊と力によって、イエスの最初の降臨を布告するために働いた。 私に世の終わりの時代が示され、ヨハネは、エリヤの霊と力によって怒りの日とイエスの再臨とを布告する人たちの代表者である事を私は見た。GCJ 17.1

    ヨルダン川で洗礼を受けてからデビル(悪魔)の誘惑を受けるためにイエスは聖霊によって荒野へ導かれた。 イエスはその特別な場面の強烈な誘惑を受けるため、聖霊によって、備えられていた。 四十日間、何も食べずに悪魔の誘惑を受けた。 イエスの周りは、人間が普通避けるような不愉快なものばかりであった。 野生の獣と悪魔と一緒に、寂しい荒れ果てたところに居た。 断食と苦しみのために、神様の息子はやつれ、顔が青ざめているのを私は見た。 でもイエスの進路は示されていて、するためにやって来た仕事は成し遂げなければならない。GCJ 17.2

    サタンは神様の息子の苦しみに付け込み、数々の誘惑をするために準備をした。 神様の息子が自ら位を引き下げ、人間となったので自分に負けるだろう、とサタンは期待していた。 サタンはこの試みを持ち出した→「もしあなたが神の子であるなら、この石に、パンになれと命じてごらんなさい」。 イエスより下の位にある自分にイエスが位を引き下げ、神性な力を働かせ、救い主である事を証明させる事がサタンの試みだった。 イエスは穏やかに、「『人はパンだけで生きるものではない、神から出るすべてのことばによる』と書いてある」と答えた。GCJ 17.3

    サタンは、イエスが神様の息子かどうかについてイエスと言い争いたかった。 イエスの弱く苦しい状態に触れ、自慢げに自分の方が強いと主張した。 し かし、「これは私の愛する子、私の心にかなう者である」という天から語られた言葉で、イエスはすべての苦しみを耐え抜く事ができた。 イエスの使命には自分の力や、自分が救い主である事をサタンに説得するところが全然ない事を私は見た。 サタンには、イエスの高い位と権威についての証拠が十分であった。 その権威に従うのを嫌がっていたので、サタンは天国から締め出された。GCJ 17.4

    自分の力を見せるためにサタンは、イエスをエルサレムに運び、神殿の頂に立たせた。 神様の息子ならその証拠を示すため、自分が立たせられた目がくらむような高いところから身を投げてみよ、と再び誘惑した。 サタンは霊感によって書かれたところを引用して、「『神はあなたのために御使いたちにお命じになる』と、『あなたの足が石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』と書いてありますから」と言い付けて来た。 イエスは、「主なるあなたの神を試みてはならない」と答えた。 イエスが父のあわれみに付け込み、使命を果たす前に自分の命を危険にさらす事はサタンの狙いだった。 サタンは、救いの計画が失敗に終わる事を望んでいたが、その計画が熟考されているので、このようにサタンによって倒されたり、傷付けられたりするのは無理だという事を私は見た。GCJ 18.1

    イエスとは、クリスチャンの皆が誘惑されたり、権利が問われたりする時の手本である事を私は見た。 彼らはそれを辛抱強く耐えるべきである。 神様が直接あがめられ、栄光を受ける特別な目的がない限り、敵に対して勝利を得るために神様の力を発揮させるような権利はクリスチャンにはない、と考えた方が良い。 イエスが頂から身を投げ落とし、サタンと神様の天使たちしか目撃しない事をするなら、自分の父は栄光を受けない、という事を私は見た。 その上、これは主が一番強い敵に自分の力を見せる誘惑でもあった。 そうするなら、イエスが征服するために来た相手の位まで自分自身を引き下げることになってしまう。GCJ 18.2

    「それから、悪魔はイエスを高い所へ連れて行き、またたくまに世界のすべての国々を見せて言った、『これらの国々の権威と栄華とをみんな、あなたにあげましょう。 それらは私に任せられていて、だれでも好きな人にあげてよいのですから。 それで、もしあなたが私の前にひざまずくなら、これを全 部あなたのものにしてあげましょう。』 イエスは答えて言われた、『引き下がれサタン。』 『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」。GCJ 18.3

    そこでサタンがイエスに世の国々を見せた。 最高に魅力のあるところを見せた。 この場で自分を拝むなら、その国々をみなイエスに与える、とサタンは約束した。 地球の所有権を主張するのを放棄する事も約束した。 救いの計画が実施されたら、自分の力は制限され、最終的には取り除かれる事をサタンは知っていた。 人間を身受けするためにイエスが死ぬなら、いずれ自分の力を失って、殺される事をも知っていた。 だから可能なら、神様の息子が開始した偉大な仕事の完成をじゃまする事はサタンの熟考された計画だった。 もし人間の身受けの計画が失敗に終われば、自分のものと主張した地球の所有権を持ち続けられるようになる。 そして、もし自分の計画が成功したら、天の神に対立して、地球を支配し続けられるだろう、とサタンはうぬぼれていた。GCJ 19.1

    イエスが自分の力と栄光を天に置き去った時に、サタンは大変喜んだ。 神様の息子は自分の手の中にあると思った。 エデンの園で聖なる二人を簡単に陥れたから、自分のサタン的悪賢さと力で、神様の息子をも倒せるだろう、それによって自分の命と国を守れると思った。 イエスを自分の父の心にかなわない誘惑に陥れる事ができるなら、目的達成。 しかし、イエスは「引き下がれ」とサタンに命じた。 イエスは自分の父だけにひざまずかなければならない。 イエスには、自分の命でサタンの持ち物を買い戻す時がくる。 そしてしばらくすると、天国と地球にいる者が皆イエスに服従する。 地球の国々は自分のものであると主張していたサタンは、イエスが受ける苦痛が回避できるかもしれない、とイエスにほのめかした。 この世の国々を得るために死ななくても良い。 ただ自分を拝んでくれるなら、地球のすべてのものとそれに伴う支配の栄光が手に入れる。 (しかし)イエスは動揺しなかった。 合法的に世の国々を相続し、手渡され、そして永遠に所有するために自分の父の指示に従い、苦痛な人生とひどい死に方の道を選んだ。 その上、サタンもいつかイエスの手に渡され、死で滅ぼされ、二度とイエスや栄光にいる聖人たちを煩わせる事はない。GCJ 19.2

    申命記6:16、8:3、列王記下17:35-36、詩篇91:11-12、ルカ2-4章を参照

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