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各時代の大争闘 - Contents
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    改革事業の危機

    今や、宗教改革の中心地、ウィッテンベルクそれ自体が、狂信と無法の勢力下に急速に陥っていた。この恐ろしい状態は、ルターの教えの結果ではなかった。しかし、ドイツ全国の彼の敵が、それを彼のせいにした。彼は非常に心を痛めて、時々、「それでは、この宗教改革の大事業の結果は、こんなものなのであろうか」と問うた。7彼は、熱心に神に祈り求めて、ふたたび心に平安が与えられた。「この仕事は、わたしのものではなくあなた自身のものである。あなたは、それが迷信と狂信に腐敗されることをお許しにならない。と彼は言った。王しかしこのような危機にあって、争闘から長く離れているということは、耐えられないことであった。彼は、ウィッテンベルクに帰る決心をした。GC 1681.4

    直ちに、彼は危険な旅に出た。彼は帝国から追放されていた。敵は自由に彼の生命を奪うことができたし、友人たちは彼を助けたりかくまったりすることを禁じられていた。帝国政府は、彼の支持者たちに最も厳しい処置をとっていた。しかし彼は、福音事業が危機にひんしているのを見た。そして彼は、真理のために恐れることなく闘うために、主の名によって出ていった。GC 1681.5

    選挙侯に送った手紙の中で、ルターは、ワルトブルクを去る目的を述べたあとで、次のように言った。「わたしは、諸侯や選挙侯よりも強力な保護のもとに、ウィッテンベルクに行こうとしていることを殿下にお知らせいたします。わたしは、殿下の支持を求めようとは思いません。あなたの保護を願うよりは、わたしがあなたを保護したいと思います。もし殿下がわたしを保護することができ、あるいは保護しようとなさることがわかっているならば、わたしはウィッテンベルクに行きたいとは少しも思いません。この運動は、剣によっては推進できません。人間の援助や同意によらず、ただ神だけが万事をなさるべきです。最大の信仰を持っている者が、最も保護する力があるのです。」8GC 1681.6

    ウィッテンベルクへの途中で書いた第二の手紙の中で、ルターは次のように付け加えた。「わたしは、殿下のきげんをそこね、全世界の怒りを招くことを覚悟しています。ウィッテンベルク市民は、わたしの羊ではないのでしょうか? 神は彼らを、わたしにおゆだねにならなかったのでしょうか?そしてわたしは、 必要ならば、彼らのために生命を捨てなくていいのでしょうか?さらに、わたしは、わが国に対する神の罰として、ドイツに恐ろしい暴動が起こることを恐れるのです。」9GC 1681.7

    彼は、非常な慎重さと謙そんをもって、しかも断固とした決意のもとに、彼の仕事を始めた。「暴力によって立てられたものを、われわれは、み言葉によってくつがえし滅ぼさなければならない。わたしは、迷信深い人々や不信仰な人々に対して、暴力を用いない。人を強いてはならない。自由は信仰の本質そのものである。」10GC 1682.1

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