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各時代の大争闘 - Contents
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    清教徒の海外移住

    17世紀の初め、王位についたばかりの英国王は、清教徒(ピューリタン)たちに、「国教に従わせるか、……それとも国外に追放、または、それ以上の刑に処す」という決意を明らかにした。2彼らは、かり立てられ、迫害され、投獄されて、将来、事態の好転を望むことができなくなった。そして、良心の命じるところに従って神に仕えようとするものにとって、「英国は永久に住むところではなくなった」と考える者が多かった。3ある者は、少なくとも、オランダまで避難しようと決心した。彼らは、困難や損失や投獄のうきめにあった。彼らの目的は妨げられ、裏切られて敵の手に渡された。それでも屈せず耐え忍んで、ついに彼らは、オランダ共和国にあたたかく迎えられ、避難することができた。GC 1733.3

    彼らは逃げる際、家も財産も生計の手段をも置いてきた。彼らは異国に住む異邦人となり、言葉も習慣も異なる人々の中で暮らした。彼らは、生計を立てるために、新しい不慣れな職業につかなければならなかった。これまで耕作に従事していた中年の男が、今度は技術的な職業を覚えなければならなかった。しかし彼らは、そうした事態をも快活に受け入れた。怠けたり悔やんだりして時間を浪費したりしなかった。彼らはしばしば貧困に陥ったけれども、なお彼らに与えられた福音を神に感謝し、妨げられずに霊の交わりができることを喜んだ。「彼らは、自分たちが旅人であることを知り、そのようなものに心を奪われることなく、彼らの最も愛する国、天国に目を向け、心安んじていた。」4GC 1733.4

    流浪と困難のただ中にあっても、彼らの愛と信仰は強くなった。彼らは主の約束に信頼した。そして神は、必要な時に必ず助けを与えられた。GC 1733.5

    神の天使は彼らのそばにいて、彼らを励ましささえた。そして、神のみ手が、海の向こうの土地——そこで彼らが国を建設し、宗教の自由という尊い遺産を子孫に残すことのできるところ——を指さした時、彼らは、ひるむことなく摂理の道に従って前進した。GC 1733.6

    神は、ご自分の民に対する恵み深いみこころの完成のために、彼らに準備をさせるよう、彼らに試練が来るのを許された。教会が衰えたのは、また高められるためであった。神は、教会のために力をあらわし、神に信頼する者を捨てないというもう1つの証拠を世界に示そうとしておられた。神は、サタンの怒りと悪人の策略が、神に栄光を帰して神の民を安全な場所に導くことになるように、諸事件を支配しておられた。迫害と追放が自由への道を開きつっあった。GC 1733.7

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