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各時代の大争闘 - Contents
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    議会を導かれる神の力

    法王使節の演説は、議会に深い印象を与えた。そこには、明快で説得力のあろ神のみ言葉の真理を提示して法王側の闘士を打ち負かすルターはいなかった。ルターを弁護しようとする者もいなかった。ルターとその教義を罪に定めるだけでなくて、できれば異端を根絶しようという一般的な傾向が出てきた。ローマは、その主張を弁護する絶好の機会を得たのであった。自己を擁護するために言うべきことは、すべて言ってしまっていた。しかし、一見勝利と思われたことが、敗北のしるしであった。今後、公然たる戦いの場において争われるときに、真理と誤謬の対照はいっそう明らかに見られるのであった。この時以後ローマは、決してこれまでのように安全に、立つことはできないのであった。GC 1661.6

    国会の議員たちの大部分は、ルターをローマの報復の手に引き渡すことをためらわなかったとはいえ、多数の者は、教会内に行われる堕落を認めて嘆き、教権制度の貧欲と腐敗のためにドイツ国民がこうむってきた虐待を止めたいと望んだ。法十使節は法王の支配を、最も都合のよさそうな見地から提示していた。ここで主は、国会の1議員を動かして、法王の暴政の結果をありのままに描かせられた。ザクセンのゲオルク公爵は、集まった貴族たちの前で、断固とした気高い態度で立ち上がり、法王制の欺瞞と悪虐とその悲惨な結果とを、恐るべき正確さで指摘した。彼は、最後に次のように言った。GC 1661.7

    「これらは、ローマがそのために非難されているところの悪弊の一部てある。そこには恥も外聞もない。彼らの唯一の目的は、……金、金、金である。したがって、真理を語るべき説教者たちは、虚偽のほかは何も語らず、しかもそのことが黙認されているだけ でなく、報賞にあずかっている。それは、彼らの虚偽が大きければ大きいほど、彼らの利益も大きいからてある。この汚れた泉から、こうした腐敗した水が流れるのである。放蕩は貧欲と結びついた。……ああ、多くの哀れな魂を永遠の滅びに陥れているのは、聖職者たちの背徳行為である。一大改革が打われねばならない。」 6GC 1661.8

    ルター自身であっても、法王制の害悪についてこれ以上巧みに力強く弾劾することはできなかったであろう。しかも、演説者が、ルターに断固として反対していた敵であったことが、彼の言ばに大きな力をそえた。GC 1662.1

    もし、集まった人々の目が開かれたならば、彼らは、その中に神の天使たちがいて、誤謬の暗やみを貫いて光を輝かし、彼らが真理を受け入れるようにその心を開いていろのを見たことであろう。宗教改革の敵たちさえも支配し、まさに成し遂げられようとすろ大事業への道を備えたのは、真理と知恵の神の力であった。マルチン・ルターは、そこにいなかった。しかし、ルターよりも偉大なお方の声が、その会議において聞かれたのであった。GC 1662.2

    ドイツ国民に重く課せられた法王制の抑圧を列挙するために直ちに委員会が国会によって指名された。101項目にわたる一覧表が、これらの悪弊を直ちに矯正することを要求した嘆願書と共に、皇帝に提出された。「キリスト教界の霊的頭を取り囲んでいる背徳行為のために、キリスト者の魂は、なんという損害、なんという破壊、なんという略奪をこうむっていることでしょう。わが国民の没落と汚辱を阻止することは、われわれの義務であります。このような理由から、われわれは、陛下が全般的な改革をお命じになり、その実施に当たられるよう、切に嘆願するものであり表す」と請願者たちは述べた。 7GC 1662.3

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